鎌倉円覚寺の春

(平成9年3月30日)

円覚寺(えんがくじ)は、建長寺についで鎌倉五山第2位に列する臨済宗円覚寺派の大本山。この名刹は、文永・弘安の役で襲来した蒙古軍と戦って戦死した兵たちの菩提を弔うために、弘安5年(1282)に執権北条時宗が創建したもので、開山は無学祖元(仏光国師)。


総門への石段
JR横須賀線北鎌倉駅の臨時改札口を出たところの道を右に少し行くと、すぐ左側に円覚寺総門への道と石段がある。

松籟院の前の桜
この桜の木はまだ5分咲きぐらいだが、雲ひとつない青空に映えてさわやかな咲きぶりだった。鎌倉には春の桜花がよく似合う。

境内の桜
風に揺れる細い枝先に可憐に咲いたういういしい桜花に心惹かれ接写してみた。暖かな陽光を浴びて、春のうるわしさを澄明な旋律に乗せて歌っているかのようであった。

選仏場
清楚なたたずまいの選仏場。手前にある桜の古木の花が清らかに堂宇を荘厳している。この建物の奥には薬師如来立像が安置され、崇高なまでにすすがしい静謐の空間をつくりだしている。

妙香池
「みょうこうち」と読む。池の中央に見える岩は、虎頭岩と呼ばれている。緑を映した水面を見つめていると、まるで時が止まったかのように感じられる。

舎利殿(国宝)
文字どおり仏舎利(釈尊の御遺骨)を安置する御堂で、禅宗様建築の美しさがうかがえる。仏舎利は、鎌倉幕府三代将軍の源実朝が、宋より請来したといわれている。

黄梅院の聖観音堂
黄梅院の境内は小規模ながら四季折々に咲く色とりどりの草木の花々が美しい。訪れたときには、ちょうどミツマタの花が満開になっていた。その境内の一番奥まったところに、この聖観音堂がある。

撮影と文:司馬 拓也 (C) 1997/デジタルカメラ使用
Title: Spring of Engakuji Temple in Kamakura
Taken with a digital camera by Takuya Shiba on March 30, 1997.
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